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[149]** アメリーさん ** 2005/07/15 21:35
どうも、またまたおじゃまします。
 アメリー・ノートン、おもしろいですね。「畏れ慄いて」は、ティファニーで朝食をの映画に出てくる、ホリー・ゴライトリィにいつも苦情を言っている出っ歯の眼鏡を掛けた日本人を思わせたりして、おもしろかったです。ただ日本の商社でコピー紙をそんなに無駄に使わせるわけないだろうとか、気にかかるディテールはありましたけど。
 一番おもしろかったのが「午後四時の男」で、夕方四時になると必ず訪れてただ椅子に座って二時間経つと帰っていく隣人の話です。それでそのほとんどしゃべらない男に対する主人公の過剰な反応がものすごくおかしかったりします。でも話が進むにつれ、主人公の老人は狂気の人となっていき、狂った結末へ向かいます。作品中にフーコーの「言葉と物」の冒頭のボルヘスの引用による中国の動物の分類が出てきたりして、哲学的でもあります。
それから「幽閉」は、恋愛文学的な作品で、数多くの文学作品の名前が出てきます。で、この作品でとても印象的だったのが、結末が二つあることです。作品が終わったと思ったら、「二つの結末のどちらかを消すことはできなかった」というアメリーの言い訳の後に、もう一つのラストシーンがくっ付いているのです。わたしはこれは、二つの作品を書くべきだと思いましたね。
 あと「殺人者の健康法」。これは結末から言うと、変わった趣の純愛小説と言えるかもしれません。しかし、しょうもないことがやたらと書かれています。いずれの作品もありきたりな感じがしなくて楽しめました。

  written by* 森音  
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[150]** ** ** 2005/07/19 20:21
森音さん、いらっしゃいませ〜。レスおくれぎみですみませんっ。うちのパソコン、どうも夏場になると調子悪いんです。画面が消えるという持病が……(飼主に似て持病持ち)。古すぎてフラッシュもバージョンアップできず、だんだん表示されないコンテンツが増えてきちゃってて、ついに性能的に寿命っぽいんで、買いかえ検討に入っとります(飼主自身の身体もできることなら買いかえたいっっ)。

アメリー・ノートン、やっぱり皆様すでに読んでおられますね〜。おそいっすね、わたし。最初に上陸して話題になっていた記憶がないので、どうも読書の空白期に上陸したみたいなんですね(前からず〜っと空白期ちゃうんけ、というつっこみ多数)。
「午後四時の男」が一番おもしろそうなんで、次に本屋に行ったらさがしたいです。

> ただ日本の商社でコピー紙をそんなに無駄に使わせるわけないだろうとか、気にかかるディテールはありましたけど。

問題を二つに切り分けますねっ。
まずは実際にありえるか、という話ですが、回収してきた賞味期限切れの牛乳をちゃんとした洗浄もしてない施設でずっと再利用しつづけて黄色ブドウ球菌を大量発生させた食品メーカーとか、バケツの中でウランをまぜていて臨海事故起こした核施設とか、いろいろすさまじい例があるんで、きっと実態はなんでもアリだと思いますよ〜。
要は日本人って、「猫の首に鈴がつけられない人たち」のような気がします。ので、うまくいっているときはいいんだけど、一度間違った方向に行きだすと、ホントは誰もいいと思っていない方向にいくらでも進んでいく、という大欠点があるような……。
この本の中では、副社長がみんなの前で部下を罵倒しているのを見て、「そんなおこり方はおかしい」とその場で言わなかったんだけど、たしかに言ったほうが余計に事態が悪くなったかもしろないけど、やっぱり言うべきだったと後悔する――というシーンがありますが、あれがキーのような気がします。
ただ、ホントにフランスやベルギーにはあんな会社はないのかどうか、という点はわたしにはわかんないですが(アメリー・ノートンだってベルギーでは就職してないようだからわからないかも)。

次に、フィクションとして考えると、たしかに「そんなバカな」といわれるのもわかる気がします。フィクションは「ありそうなこと」を積み重ねてつくるものなので、あの会社はたしかに「なさそうなかんじ」がする域に入っているかも。かつて「シンドラーのリスト」を見ていたアメリカの若者が「こんなことあるわけない」と大爆笑していた、という話をきいたことがありますが、そんな感じですね。べたな言い方をすると、事実は小説より奇なり……。
でもそういうことを気にしすぎると小説に書けることの幅ってどんどん狭くなっちゃうんですが。この問題は追及するとややこしいことになるかも……。

  written by* KS@管理人
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[151]** Happy Birthdy ** 2005/07/19 21:15
お誕生日、おめでとうございます。ハッピーな日で良かったですね。誕生日というと、自分の誕生日の季節が好きである場合が多いように思います。たぶん産まれたときの環境が、自分に適したものになるからなのでしょう。そのパソコンはもしかしたら、冬生まれだったりして・・・。
 「畏れ慄いて」についてですけれど、考えてみたらアメリーさんは日本の商社に三年いたわけですよね。それなら良く知っているはずで、おかしいと思う部分はこの人のジョークなわけでした。

  written by* 森音  
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[152]** ** ** 2005/07/24 19:53
お祝いの言葉、ありがとうございます〜。
ちなみに機嫌よくシャンパーニュ飲んで、翌日残りを飲んで、その翌日、風呂出たらゆるい熱中症みたくなってぶったおれかけました。
(^_^;)
アルコール、しらぬまに負担になっていた模様です。やっぱり病人だっ。とほほ。

> おかしいと思う部分はこの人のジョークなわけでした。

この人の書く文章は全体に描写とか空想とかが大量に出てくる過剰で饒舌な文体で、おかげで文学として成立しているんだけれども、同時にリアリティという意味ではしんどくなるのかな〜、とかわたしは思いましたがっ。でもこの話をひたすらくら〜く書くと誰も読めない話になるので、ベストセラーになるほど読みやすくしたのはきっと戦略的に成功なんでしょうねっ。

  written by* KS@管理人

[143]** 文学理論 ** 2005/06/14 21:48
 はっきり言って読んでみたいと思うようなタイトルではないのですが、「文学理論」、すごいです!難しい本なのに少々急いで読んだので分からないところも多かったので、これから先何度も読み返したいものです。まず全体的に、世界はいかにして成立しているかという根本的な問いの姿勢の基に書かれていることに惹かれました。特にわたしがおもしろいと思ったのはP144の、文学が現実世界を創造していくという話で、新しい小説によって未知の概念が生み出されることを考えるとワクワクします。
 それから「左ききの女」読みました。作品の中に流れる清涼な空気感や上質な生活観が心地良かったです。トーマス・ベルンハルトの主観的な書き方とは正反対の客観的な描写が中心の作品で、いろいろな解釈ができそうです。ふつう小説というと客観描写の中に主人公などの主観が入るというものでしょうけれど、どちらかというと、ベルンハルトのような強い感情表現の方がおもしろい気がします。それで「貝を食べる」というトーマス・ベルンハルト作品に良く似た書き方のドイツの作品を発見しました。ちょっと笑ってしまうような軽い感じのものでおもしろかったです。

  written by* 森音  
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[144]** ** ** 2005/06/18 20:13
森音さん、いらっしゃいませ〜。ちょっとレス遅めですみませんっ。(ジャミロクワイのニューアルバム発売騒動ってのでひとりでじたばたしてまして……あほです)

『文学理論』……たしかになんのひねりもないタイトルですね〜。ほとんど教科書。(ま、下手にひねったタイトルつけると本屋の中で何の本かわからずに埋もれそうですが)でも読むのは大変でした。長時間かかってやっと読み終わりましたが、また読まないとわかってないな〜という感じです。
内容はホント、すごいですよね。やっぱり派閥(?)別にするより、テーマ別にするほうが書くほうは何倍もむずかしくなると思うんで、この著者はものすごく力があるんでしょうね〜。普段ほとんど文学について直感で処理しているわたしには、こういう本があるのはとってもありがたいです。
そうそう、わたしもちょうどパフォーマティブの同じところでかなり感心しました。あと、いま「マトリクス」という言葉がすっかりマイブームになっちゃいました(のけぞって銃弾をよけることではないっ)。わたしたちはマトリクスの中にいたんですね〜。どうりでまったく違う人々が個々に似たようなことを口にすると思ったらっ(まるで巨大な陰謀のように)。
……って、だんだん話がわけわかんなくなってきてますが。

> 新しい小説によって未知の概念が生み出されることを考えるとワクワクします。

そうですよね〜。わたしたち新しい小説好きはきっと未知の概念を発見する旅(そしてできれば自分で創りあげる旅)をやってるんだなあ、などと思いました。けっこう絶望することも多い困難な旅ですがっ(特に創るってほうは)。

『左ききの女』は三人称小説ですが、ハントケは他の翻訳されている小説はほとんど一人称で、わたしはホントは一人称の小説のほうが好きです。でも一人称でもやっぱりハントケの場合は抑制された表現ですけども。(そのへんはギベールと似ている)

> それで「貝を食べる」というトーマス・ベルンハルト作品に良く似た書き方のドイツの作品を発見しました。

それってビルギット・ヴァンデルベーケという人が書いた本ですよね?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4886295266/leparadis-22
ちょっとぐーぐるで検索したんですが、情報がほとんどなくって、で、昨日大阪で一番でっかい本屋さんである西梅田のジュンク堂でさがしてみたんですけど、置いてなかったです。とほほ。読んでみたいんですけど、せめて1ページ目ぐらい見てから買いたいんで、いま悩んでます。日本のアマゾンも立ち読み機能つけてくれるとありがたいんですけどね〜。

  written by* KS@管理人
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[145]** マトリクス? ** 2005/06/19 20:45
 わたしたちはマトリクスの中にいるのですか?自分の思っていたことが何かに書いてあったりすることはあります。
 「貝を食べる」は図書館でタイトルが気になって手にしてみたらトーマス・ベルンハルトのパロディーのようで、笑ってしまいました。ドイツのバッハマン賞というのを受賞した作品だそうですが、内容的にも笑わせてやろうという箇所が多く見られます。ページ数が少ない上に大きな活字ですぐに読み終わるので、買うのはちょっともったいない気もしますが、わたしは気に入ったのでそのうちほしいと思っています。

  written by* 森音  
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[146]** ** ** 2005/06/24 19:59
マトリクスという言葉は『文学理論』の154pと188pに出てきてます。フェミニズムの用語です。
……ってだけ書いて逃げるわけにもいかないので、つたない説明をっ。
この場合のマトリクスっていうのは異性愛が前提になっている社会の「基盤」という意味みたいです。わたしは子どものころからず〜っと「この話に性別は関係ないのになあ」とか「ここで恋愛話を比喩にだすのはどうよ??」とか思ってたんですが、どうやらそれはこの社会の中では「自我というものがマトリクスの中でしか成立しえない仕組み」になっていたかららしいです。
文学のパフォーマティブの話として考えると、みんなが「さまざまな人の経験を総合してできたものが恋愛フィクション」と思っていたものが、実は「恋愛という概念は恋愛フィクションがものさしとなってできてる」という感じですかね? 恋愛の仕方はマトリクスによって決まってことになるわけでっ。ので、わたしたちは「小説や映画のようにしか恋愛できない」ことになっちゃう。そして「ちょっと違ってるなあ」と悩むことになるわけで。う〜ん、人間って不思議な生き物だ。(この解釈でちゃんとあっているかどうか不安だなっ)

『貝を食べる』はますます読みたくなりました。またどっかでさがしてみます。はい。

  written by* KS@管理人
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[147]** サイボーグ・フェミニズム ** 2005/06/25 21:11
 異性愛というのは、どうも加熱しているときは病気で、冷静になるとまるでドラマを演じているようだと思ったりします。
 フェミニズムで思い出したのが、ダナ・ハラウェイが「猿と女とサイボーグ」という難解でほとんど読み進めることのできない分厚い本の中のサイボーグ宣言で展開しているという、彼女の言うサイボーグ(人とパソコンのような機械とのヒューマン&マシンシステム)によってフェミニズムの問題を超越していこうというユニークな考え方です。これを知ったのは、「リオタールと非人間的なもの」という本です。またその本の中の一方で、そのタイトルにあるリオタールの、45億年後に太陽が死滅して人類が消滅してしまったあとにその文明を非人間的なものである機械に受け継がせることを今から用意する必要があるという考えを読んで、世の中にはずいぶんと先の事を心配する人がいるものだなあと思いました。
 それにしてもこのダナ・ハラウェイの本をはじめとして多くの本にM・フーコーが引用されているようで、改めてフーコーの影響の大きさを感じます。「文学理論」にも多く出てきますし、フーコーなどの仕事はわたしたちの世界の認識を大きく変えつつあるのかもしれません。

  written by* 森音  
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[148]** ** ** 2005/06/29 19:43
サイボーグ・フェミニズム……なんていうのがあるんですね〜。知らなかったです。
http://www.page.sannet.ne.jp/toshi_o/check_list/1988_92/sfa91_2.htm
によると、
「現代のマイクロ・テクノロジーの発展により、肉体と機械(あるいは情報)の融合による爛汽ぅ棔璽芦臭瓩生じ、人種、若者対老人、とりわけ男女の性差という、根源的で単純な、二項対立の世界観が突き崩される」
と説明されておりました。
わたし個人的には化学物質過敏症なもので、肉体と機械の融合なんて聞くと怖いですけどね〜。歯につめてるアマルガムだけでも十分まずいことになっているような気がするもので。でも単純な二項対立が強固に支配している体制はいつか突き崩されるとよいな〜と思います。二項対立の世界観は窮屈すぎますよね。あ、そうそう、二項対立に対する批判はデリダの仕事だっていうのも『文学理論』ではじめて知りました(187p)。考えはどこからか(たぶん宇野邦一の著作から)仕入れていたんですが、誰発信の考えなのか知らないままに染まってました。(おいおい)

> リオタールの、45億年後に太陽が死滅して人類が消滅してしまったあとにその文明を非人間的なものである機械に受け継がせることを今から用意する必要があるという考えを読んで、世の中にはずいぶんと先の事を心配する人がいるものだなあと思いました。

この急速な温暖化が目に見えてきた現在、その心配はほとんどの〜てんきというか、その当時平和だったんだなあ、というふうに聞こえてますがっ。いまや百年後に人類が存続しているかどうかも、どんどん怪しくなってきてますし。
(^_^;)

フーコーは影響大きいですよね。ここ二十年のフェミニズムの進展には大きく寄与していることは間違いないですし。(ここ最近の文学理論の一番めざましい成果といえばフェミニズム理論の発展……と、イーグルトンの『文学とは何か』にも書いてましたが)
きっとまだどの程度の影響力があるのか、見えてないのかも。

  written by* KS@管理人

[141]** トゥーサン講演会っ。 ** 2005/05/14 19:45
日記にも書きましたが、こちらにも書いておきます〜。

昨日、新聞で見たんですけど、16日月曜日にトゥーサンが関西大学で講演するらしいです。一般の人も参加できるらしい……。

http://www.kansai-u.ac.jp/mt/archives/2005/05/post_16.html

い、行きたいけど……いま体調悪いなっ。どうしたもんかっ。
(-_-;)

  written by* KS@管理人

[138]** 快慶 ** 2005/04/17 20:56
秋にはテレビで必ず嵐山の彩鮮やかな紅葉が放映されますが、春の京都の桜も素敵ですね。こちらは今日、雪が降りました。家の周囲にはいまだ雪が50cmほど積もっています。
いまベルンハルトの「石灰工場」を読んでいるのですが、札幌市立図書館でそれを発掘したのですが、その中に「快慶」という文字が出てきて意外な感じがしました。この作品は聴覚の研究をしている人の話で、か音の単語のひとつに快慶があげられていたのです。「石灰工場」はほとんど改行のない文体など、「ヴィトゲンシュタインの甥」よりも「消去」に似ています。でも「消去」ほどの強烈な印象は与えないかもしれません。それにしても「ヴィトゲンシュタインの甥」は本当におもしろい作品でした。
それからソフィ・カルの「本当の話」は、どこかいたずらっぽいところなどオドレイ・トトゥのアメリを思い起こさせます。もしかしたらアメリは「本当の話」に触発されたのではないでしょうか。それとオースターの「トゥルー・ストーリー」もその多くが人生における不思議な偶然について書かれていて、「本当の話」に通じるように感じました。「トゥルー・ストーリーズ」のあとの話はお金が無い話で、オースターは結構すてきなおじさま風であるのに、なんだか節約主婦みたいでユニークだなと思いました。

  written by* 森音  
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[140]** ** ** 2005/04/20 20:09
森音さん、いらっしゃいませ〜。そちらはまだそんなに雪が積もってるんですね〜。たとえ数センチでも関西は雪が積もると交通が麻痺し、学校の授業までふっとんで校庭で雪合戦してたりします。年に一度の大イベントです。大量の雪はスキー場でしか見たことありません。そして雪道をちょっと歩くとすっころびます。北の人たちにはなんのこっちゃ、という感じでしょうがっ。
(^_^;)
そしてわたしは北海道と聞くと、反射的に大泉洋を連想する「どうでしょう」ファンです。はっはっは。

> いまベルンハルトの「石灰工場」を読んでいるのですが、札幌市立図書館でそれを発掘したのですが、その中に「快慶」という文字が出てきて意外な感じがしました。この作品は聴覚の研究をしている人の話で、か音の単語のひとつに快慶があげられていたのです。

ウィーンは王宮とかシェーンブルン宮とかにやたらと日本の磁器とか漆とかあったんで、オーストリア人は日本が好きなんだなあと思ってましたが、快慶まで知ってるんですね〜。芸術作品の相互作用ってホントは国境とか文化の違いとかを飛び越えて、時空横断的に波及していきますよね〜。ので、それを追っかけていくのはとっても刺激的でたぶん有意義なことなんですが、なかなか言語の壁とかあるんでむずかしくて、ついつい「日本彫刻史」みたいな枠の中に閉じこもっちゃうんですよね〜。

> 「石灰工場」はほとんど改行のない文体など、「ヴィトゲンシュタインの甥」よりも「消去」に似ています。でも「消去」ほどの強烈な印象は与えないかもしれません。それにしても「ヴィトゲンシュタインの甥」は本当におもしろい作品でした。

そ〜なんですよっ。『ヴィトゲンシュタインの甥』を読んだときはもう、あまりのおもしろさにわたしはひとりで大騒ぎしてました。ちなみに『破滅者』は原文は改行なしらしいですが、翻訳者判断で改行・改段落がなされてます。『石灰工場』は読んでないんで、なんとか入手して読みたいです。

> それとオースターの「トゥルー・ストーリー」もその多くが人生における不思議な偶然について書かれていて、「本当の話」に通じるように感じました。「トゥルー・ストーリーズ」のあとの話はお金が無い話で、オースターは結構すてきなおじさま風であるのに、なんだか節約主婦みたいでユニークだなと思いました。

「アメリ」は録画したんですがまだどっちも見てないんで、はやく見たいですっ。ポール・オースター(PA)も一時期読書がとぎれていたときに読むのがとぎれて、最近読んでないんで、また読みたいです。PAは世に出るのが遅いので、きっとずっと堅実に暮らしてたんでしょうね〜。わたしも感覚はすっかり一ヶ月一万円節約生活みたいになってますっ。でも食材費だけは健康上の理由でたくさん使っちゃいますがっ。

  written by* KS@管理人

[125]** 「村上春樹と・・」 ** 2005/02/06 21:37
どうもおひさしぶりです。
村上春樹は最近は「海辺のカフカ」とか、「スプートニクの恋人」でギリシャを舞台にしたりと欧州よりになってきたかなとも思います。あっ、でも「海辺のカフカ」にはカーネルサンダースが登場するから、そうでもないか?
あと「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」を先日読んでおもしろかったです。その中で「小説家になってみると日本には文壇というものが存在していて驚いた」とか「作品は作家の意図を超えて進んで行くものだ」という話が興味深かったです。
「村上春樹と・・・」、読んでみたいと思います。

  written by* 森音  
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[128]** ** ** 2005/02/08 19:51
森音さん、いらっしゃいませ〜。また来てくれてありがとうございます。
『村上春樹と柴田元幸……』はどっちかというと柴田元幸のほうに興味があって買ったんですよね。というか、わたしの感覚だとポール・オースターと村上春樹はぜんぜん似てなかったんで、どうつながるのか興味がありましてっ。でも買ってみるとこの本は、アメリカ、日本、ラテン・アメリカ、イタリア……などなどの現代文学の結びつきがばーんっとわかるようになってまして、「ああ、そういう流れか〜」と妙に納得したのでした。ただ、フランスについてはやや否定的な扱いのような気がしますけども。

現代文学ってどの作品がどの影響を受けているのかとか、大きな流れが見難いんで、そういうのを説明してくれている本があるとすっきりしてありがたいです。なんというか、世界地図みたいな感じですね。地図で自分の位置を確かめたい、みたいな。
でもこの本の世界地図にはギベールとかハントケとかトゥーサンとかは入ってないので、そっち方面(フランス語・ドイツ語方面?)の現代の情勢が入っている読みやすくて一冊でまとまってるものがあると助かるんですけどね〜。たぶんそっちはいま日本ではマイナーになっちゃってるんですよね。ので、わたしはマイナーの側にいるってことで……。う〜む。(遠い目)

> 「作品は作家の意図を超えて進んで行くものだ」という話が興味深かったです。

たしかに小説って、書いていると勝手に進むというか、勝手に進む域に突入しないかぎり、ものすごくつまらないものになるか、もしくは書き終わらないという結果になっちゃいますねっ。意図でコントロールできることだったらたいていそのテーマについて「論じる」ことで片付いちゃうので、むしろ「意図を超えるために書いている」という気がします。

  written by* KS@管理人
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[129]** 翻訳 ** 2005/02/09 21:50
わたしなんかポツリポツリと読んでいるかんじなので、とても作品の流れなんてことはわかりませんが、逆に大きな小説界の流れを知ってからおもしろそうな作品を読むというのもいいのかもしれません。
あれですね、ギベールとかいうと、日本の一般の人にとっては音楽で言ったら現代音楽のように遠い存在であるのかもしれません。フランスではポピュラーなのでしょうか?
海外作品を翻訳で読む場合、作者の意図を超えた内容を伝えようとしたら、余程巧みな翻訳である必要があるのでしょうね。まず文化の翻訳でなければならないでしょうし・・。でもたとえば、「海辺のカフカ」の中の中日ドラゴンズの野球帽をかぶった星野クンというニュアンスは伝わりようもない気がしますが(わたしもよくわからないけど)。
アマゾンの書評は翻訳の良し悪しについても詳しいかたが書いていてくださっているので助かります。
ところでサッカー、日本が勝ちました。北朝鮮の選手たち、国へ帰ったらいじめられるんだろうな。

  written by* 森音  
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[130]** ** ** 2005/02/12 19:59
レス遅めになってすみません〜。

いやあ、わたしも好き嫌いが激しいんで、ほんと、同じような作家の同じような本をぐるぐる読んでいる感じで、とても流れなんてわかるわけもなく……ので、「誰か地図を売ってくださいっ」といつも思ってます。その理由も、地図があれば無駄に迷わなくてすむ=好みでない作家を読まずにすむ、という怠惰な理由でして。うはは。
全体の流れについて自力で把握しようと思ったら好き嫌い関係なく読むという作業をやらなきゃならないんでしょうが、わたしはどっちかというと「究極の一冊」をさがしているので、自分に関係のない本は読まずにこしたことはない、という気持ちでいましてっ。怠け者全開だなあ〜。

> あれですね、ギベールとかいうと、日本の一般の人にとっては音楽で言ったら現代音楽のように遠い存在であるのかもしれません。フランスではポピュラーなのでしょうか?

日本でも『僕の命』は文庫本になっているので、そこそこポピュラーなんですけどね〜。(でも一発屋扱いになっちゃってますよね)
フランスでは『僕の命』はベストセラーだったらしいので、まだ一応ポピュラーなんではないでしょうか? それにギベールやトゥーサンあたりの世代はその前の世代に比べるとぜんぜん読みやすいですし。(先にベケットとかブランショとか読んでから読むと「あ、普通の小説」と思っちゃう)
ま、フランス語もできないしフランス人のおともだちもいないんで、ホントはよくわかんないんですけどもっ。
(^_^;)

> 、「海辺のカフカ」の中の中日ドラゴンズの野球帽をかぶった星野クンというニュアンスは伝わりようもない気がしますが(わたしもよくわからないけど)。

『海辺のカフカ』は読んでないんでよくわからないんですが、翻訳の問題がからまなくても、固有名詞の問題っていうのは文章を書くときにはかならずありますよね。「中日ドラゴンズ」はすべての日本人が知っているという前提で使われますが、本当にみんなが知っていて、みんながその野球帽の色とかロゴとか鮮明に想像できるとは限らないですし(実はわたしもいまいちよくわかってないのでした)。でもあまりにも臆病になって固有名詞を排除していくと、なんにも書けなくなるので、一般的には極力「わかんない人はわかんないなりに推察がつく」ように書くもんではないかとっ。
でもわかんなかったらやっぱり薄まるといえば薄まるんですけどね〜。

> アマゾンの書評は翻訳の良し悪しについても詳しいかたが書いていてくださっているので助かります。

わたしの買っている本は「この本に最初の書評を書いてください」になってるのが多いです。
(T_T)
どこまでもマイナー。とほほ。

  written by* KS@管理人
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[131]** 究極の・・ ** 2005/02/20 21:13
究極のって、どんな作品なのでしょう?自分で書く作品かもしれません。
「村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ」、読んでみました。まず村上春樹の作品の特異なストーリーが鮮やかに読み解かれていてちょっと感激しましたが、全部読み終えてみると、難解で意外な結論をそんなにスパッと語ってしまっていいの?という疑問も湧き上がってきました。柴田元幸の、幽霊になりたいというのはわかる気がします。おもしろいかんじの人ですね。この本の中で取り上げられた作品も少しずつ読んで行きたいと思いました。まだサリンジャーくらいしか読んでいないので・・。白水社の「ライ麦」の訳は、良かった。
それから「消去 上」、読み始めました。装丁から発せられる堅そうなイメージと、初めから終わりまでまったく改行のない無愛想な小さな文字がずらずらと延々と続いて行くのを見て、10ページくらい読んだところで寝ちゃうんじゃないかと思われましたが、なんと意外にもかなりおもしろい作品でした。本当におかしくて、笑っちゃいます。母親と姉妹への悪口がおかしい。描写が細かいのは、それだけ物事へのまなざしが繊細であることなのでしょう。基本的には、あらゆる事を強烈に批判するところやドイツ圏を忌み嫌いイタリアやフランスに憧れるところなどがニーチェを思わせます。わたしもこの主人公と同じように感じることがよくあるように思います。「そんなに人のことを悪くいわなくいもいいじゃない?」と思わせるこの作品を読むことによって、読者の実際の世間への不満がそこに吸収されていくのかもしれません。

  written by* 森音  
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[135]** ** ** 2005/02/24 20:01
レス遅めですみません〜。

> 究極のって、どんな作品なのでしょう?自分で書く作品かもしれません。

おお、鋭いですね、森音さんっ。たしかにわたしの頭の中には「そりゃ自分で書く小説だよな」という想いがありました(しかしそんな大それたことは言えないので、書かずにいたのでした。ま、自分にとっての究極なんで……というところで許していただくことにしてっっ)。「究極の一冊をさがして」なんてなことを考えながら本を読んでいる人間は、やっぱ、小説を書く人間だけなんでしょうかね〜?

> 全部読み終えてみると、難解で意外な結論をそんなにスパッと語ってしまっていいの?という疑問も湧き上がってきました。

たしかに、スパッと断定してますね〜。
あの結論については、あれは日本やアメリカ側から見た「世界文学」の変容なんじゃないのかな?というのがわたしの疑問です。前は「世界について考える=ヨーロッパについて考える」だったのだとすると、それを「世界」に変えなきゃいけないのに、「アメリカ」に変えちゃったんじゃあ、まだまだホントはローカルのままなんじゃないのかな……という。

ただ、ホントは世界現代文学なんてものは未来永劫、誰にも把握できないものなのかもしれない、という気もしますが。ローカルなものは把握できるかもしれないし、少し離れた過去のものは把握できるかもしれないけど、世界でしかも現代というと難しいような……。そもそも一人の人間が一生に読める本なんて限られてるし、その人間の価値判断が固まってしまう前に読める本はもっと限られてしまうし。

> それから「消去 上」、読み始めました。

おもしろいでしょっ?? 今回、書店でもかなり見かけますし、今度こそ日本でも評価上がるのかも……とか思ってますが。そして、もっといろんな本の翻訳が出てくれるといいんですけどね〜。
あとがきによるとヨーロッパでも、死後だんだん評価が上がっているらしいですね〜。

> 描写が細かいのは、それだけ物事へのまなざしが繊細であることなのでしょう。

そうですよね〜。しかも仮にあれと同じだけのことを考えている人が他にもいるとしても、書くとなるとまた別ですよね。なんだかすごい力技というか。どうやって書いているのかほとんど見当がつかないです。推敲とかたくさんするタイプなのかとか、あんまりしないのかなとか、聞いてみたかいです。あと、笑わせるところへもっていくところがすごいですよね。インタビューとか読んでみたいなあ……。

  written by* KS@管理人

[124]** 『写真書物』 ** 2005/01/22 19:46
本日ぎべっちの投票コーナーを見たら、『写真書物』が欲しいけどどこにも売ってないってコメント入ってたんで、一応この本屋さんのサイト↓
三月書房 < ペヨトル工房の本
にまだ新刊あるみたいだよってことをおしらせしときます〜。
ってか、なにげにここ見てなかったりしてっっ。

  written by* KS@管理人
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[127]** ** ** 2005/02/08 19:50
よく見るとアマゾンのほうでも三月書房から出品されてましたっ。アマゾンのエルヴェ・ギベール写真書物のページ↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893422065/leparadis-22
の「新品/ユーズド価格」をクリックすると買えますっ。いまのところ新刊と同じ値段の出品が三月書房と回向堂という二社からあるみたいですっ。ほしい人はちぇきらっ♪

  written by* KS@管理人

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