上野東博東大寺展の情報ありがとうございます。
早速東博のホームページを確認しました。会期は10/8〜12/12、出品作としては良弁、快慶の僧形八幡神、重源の3体が気になるところです。良弁が博物館に出るのは初めてかと思います。(僧形八幡は以前に京博でじっくり見ました。重源も上野か京都か奈良の博物館で見たのではないかと思います。もう記憶はありませんが。)
東博情報はあと2つ。4/27〜5/9まで恒例の新指定文化財特別陳列があり、今年も行くつもりです。快慶の大阪藤田美術館地蔵菩薩が出るとのこと。これは見たことのない作品であり、保存状態が極めて良いので、楽しみにしています。
もう1つは、7/6〜9/12までの平常陳列で「二体の大日と慶派の彫刻」。これは足利光得寺と真如苑の大日だと思いますが、あと何が出るのか、多分関東周辺の慶派彫刻で東博に寄託されているもの(神奈川県曹源寺の十二神将など)だと思います。下で書いたCT撮影による光得寺大日の納入品模型も出るかもしれません。
「MUSEUM」は東博に行った時に売店で買っているので、書店で買ったことはありません。注文できるのかはわかりませんが、今度行ったら聞いておきましょうか。(大きな公立図書館で閲覧&コピーするという手もあります。大阪の府立とか市立図書館、または美術史学科のある大学図書館などで探してはどうでしょうか。東京だと国会図書館まで行かなくても、広尾の都立中央図書館には美術史関係の専門雑誌がいろいろあります。上野の芸大の図書館も一般の利用が可能です)
専門書の情報を1つ。先日東京駅近くの丸善で中央公論美術出版の「日本彫刻史基礎資料集成 鎌倉時代造像銘記編 補遺」を立ち読みしてきました。これは同シリーズの刊行中に発見された在銘作品を収録したもので、この巻では神奈川称名寺光明院の運慶作大威徳明王を扱っています。この像を扱った本としては今まででもっとも詳しい内容です。個人で買うような本ではない(確か6万円か8万円)ので、そのうち図書館でコピーしたいと思っています。
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