[89]** 寺巡り ** |
2002/08/15 11:57 |
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スレッドが長くなってきたので、新しくしてみました。皆さん、こんにちは!!
母の実家は朝日村です。鶴岡から車で随分行かないと辿り着きません。湯殿山、羽黒山、月山が観光がてら行ったと思いますが、何せ10年ほど前のことなので記憶が・・・。(^-^;
鎌倉の寺は学生時代に良く行きました。女性的な円覚寺よりも男性的な建長寺が好きだったように思います。桜がキレイなんですよね。
私は仏像の善し悪しは分かりません。ただ、見ていいなぁ〜と思うだけです。(^^;)
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written by* Sheep |
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[90]** ** ** |
2002/08/15 18:58 |
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ではわたしもこの続きにレスを……。
>KANONさん
山形って即身仏多いんですか。もし弥勒如来が来たとき会えるようにしたのだとすると、雰囲気としてはエジプトのミイラに近いですよね。キリスト教も火葬にしないのは最後の審判のときによみがえると思われていたからですよね。ちなみにキリスト教の最後の審判というのは当初、キリストの死後、数百年で来ると思われていたらしいです。ので、とっくに期限切れ……。
大阪弁と京都弁はたしかに関西人にとってはかなり違うものなのです。大阪の人間は京都の言葉を聞いて、「なよっとしている、気持ち悪い」と言っています。
(^_^;)
あと、「京都は人間が冷たい」とも言っている。
(^_^;)(^_^;)
でもそういう大阪人は、癒着しまくってまして、いま企業内の不正でさんざん騒ぎを起こしているので、まあ、大阪人の「暖かい」の基準はちょっとずれているものと思われます。悪しき馴れ合いの温床だったりして……。
東北のお寺には後の時代に作られた「鎌倉時代風」の像が多いって話は前にもどこかで聞いたような気がします。(まるささんのとこの掲示板かなあ?)仏像って、奈良時代(天平時代)に一度ピークが来て、あとしばらくキープ・コンセプトで推移して、鎌倉時代に劇的な転換期を迎えて、あとキープ・コンセプトのまま現代にいたる……って感じかなっと思うんですが、この認識は合ってるんでしょうか?? ヨーロッパの美術史で見ても偉大な彫刻家の数は偉大な画家の数と比べて圧倒的に少ないような気がするので、才能のある人物の出現とか、理解のあるパトロンの存在とか、条件が重ならないと名作が生まれないんじゃないかなあ……。
そんなわけで、天平時代とか鎌倉時代とかの仏像が燃えずに現代に残っているのはとってもありがたいことだと思います。
ところで阿弥陀三尊ばらばらにしてまとめてある、というのはなかなか見ずらそう……。
>Sheepさん。
わたしは鎌倉って中学生のときに一度行ったことがあるだけです。
(^_^;)
ので、大仏しか見たことなかったりします。と、遠いからなあ。
女性的な像より男性的な像のほうが好きってことは、天平時代の仏像より鎌倉時代の仏像のほうが好きってことになるのかなあ?? ちなみにわたしは、どっちも同じぐらい好きです。
仏像のよしあし、それはもう、見ていいと思ったものがいいということでいいんじゃないでしょうか。なんか、世界的に有名な彫刻って、実際に見に行ってみると「やっぱりいいな」ってわかるんで、結局素人が見て「おっ、これだけものすごいオーラがっ」と思うのが世界クラスって気がします。七十点と七十五点の違いは素人にはわかりずらいですが、七十点と九十五点の違いなら素人にもわかるっ。むしろ勉強しすぎるとわからなくなるかも。特に作った人の生い立ちとか作られた時代背景とかを知りすぎるとわけわからない度がましそうですっ……と、学生時代「作者の死」という卒論を書いたわたしは思うのでありました。
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written by* KS@管理人 |
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[91]** 鎌倉風 ** |
2002/08/15 23:42 |
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こんばんは。
Sheepさん。朝日村とは。自然の豊かなとこですねぇ。私は、隣りの隣りくらいにあたるかな、藤島町というとこに住んでます。朝日村にも知り合いがたくさんいますよ。最近は、バンジージャンプがよく報道されてますねぇ。(管理人さんも多分ご覧になってると思いますが)「探偵ナイトスクープ」にも2〜3年前に出たし。とにかく美しい渓谷の中に飛び降りるので、醍醐スポーツセンターなんかとは気分が違うと思いますよ。(私は怖くてやったことありませんが)
鎌倉は、それこそ10年くらい前に1度だけ行ったことがあります。その頃は既に仏像好きになってたはずなのですが、困ったことにほとんど記憶に残ってないのですよ。どうも、鶴ヶ岡八幡宮の宝物館と、そのそばにあった博物館には行ったような気がするのですが。(そしてその時期に鎌倉を訪ねた目的はその博物館の特別展にあったような気がするのですが)
建長寺には行けなかったこと、お庭のきれいなお寺を拝観したこと、あと土産物屋さんの並んだ通りが、なかなかいい風情だったことはおぼろげながら記憶にあります。近いうちにゆっくり訪ねてみたいですねぇ。
管理人さん
> 東北のお寺には後の時代に作られた「鎌倉時代風」の像が多いって話は前にもどこかで聞いたような気がします。
なるほど。そう言えば、5月に旅行した岩手も、鎌倉風のが多かったです。猛々しさが、東北人の好みに合うんでしょうか?地元で唯一の仏像好きな友人も、鎌倉の、特に「天」部に目がないです。
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written by* KANON |
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[92]** ** ** |
2002/08/17 19:21 |
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やっぱりどうしても如来とかは制限が多いんで、見ていておもしろいのは「天」部ですよね。キリスト教は神は自らの姿に似せて人間を作ったってことになっているんで、宗教画といえども人間とまったく同じ姿だけど、仏教は如来は人間とは違う特徴があることになってるんで、個々の彫刻家の自由裁量を発揮する余地が少なくなってしまうし。手の組み方まで決まってますからね。
と、いいながらやっぱりあるんですけどね、個々の技量の差みたいなものって。(わたしの個人的な好みだったりして……)
東北とか関東とか、長いあいだ行ってないので行きたいです。しかし、その前に地元のUSJも行ってないぞっ、というびんぼーなわたしでした。
(^^ゞ
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written by* KS@管理人 |
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[94]** 制約と自由 ** |
2002/08/20 01:08 |
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> やっぱりどうしても如来とかは制限が多いんで、見ていておもしろいのは「天」部ですよね。
そうですねぇ。しかしその制限の多さも、私には魅力でして。「如来」はさすがにめったに印象的な像にはお会いできませんが、「菩薩」あたりがいいですね。
制限が多いのは、音楽コンクールの「課題曲」みたいなもので、作家の特徴を比較して見やすい・・・こともないですか?
それより、私は制限自体に惹かれてしまうこともあるんです。
あまりいいたとえではないかもしれませんが、たとえば
「唐衣着つつなれにし妻しあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」
という歌を古文で習ったとき、「こんな制約の多い(か・き・つ・ば・たの5音を句の頭にすること)中で、よくぞこれだけ印象的な歌を詠んだものだこと!・・・・と、いたく感じ入りました。
また、同じ感覚は、パッヘルベルの「カノン」にもあります。(カノン=輪唱という、えらく窮屈な制約の中で、よくぞこれほど複雑で美しい曲を書けたこと!)
仏像の場合、私にとっては「まいどおなじみ」という安心感もあるかもしれません。食わず嫌いでしょうが、今のところ西洋の彫刻は、まったく見てみようという気がおこりません。(ごめんなさい管理人さん。そのうち目が覚めることもあるかと思うので。。。)
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written by* KANON |
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[95]** ** ** |
2002/08/20 17:57 |
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制約と自由の問題は結構深いですっ。いま現代芸術は一見制約なし状態っぽくなってますが、実際は作者が自分で制約事項を作っていて、むしろ自由になったのは「何をどう制約するかの選択」というか。人の作った制約にしたがうか、自分の作った制約に従うか、というところに、芸術なのかエンタテインメントなのかの分かれ目があるような気がします。
で、制約の多い中での製作はいつの時代も高度な技術を育むものなんでしょうねっ。逆に個性が出る、というのも確かにあるし。
「菩薩」といえばこの前の「東大寺のすべて」展の日光・月光菩薩はよかったです。あれ、三月堂で見ていると、いっぱい仏像が並びすぎててなんだかよくわからなかったんですが(とほほ)、博物館で見るとむちゃくちゃいいな、と思いました。
ちなみに西洋の彫刻も、ルネサンスぐらいまでのものは宗教によってモチーフが決まっているので、同じテーマをみんなが作っていますよ。フィレンツェあたりに行くとダヴィデ像がいっぱいありまして。まあ、それぞれにぜんぜん違うものを作ってますけどね。
でも彫刻は実物見ないといまいちピンと来ないので、写真だけ見て判断するのは違うと思うんですよね。わたしはたまたま先に西洋の彫刻に入ってしまいましたが(大学生頃に実物を見たのはみんな西洋の彫刻だったので)、実物を見たほうがいい、という意味では仏像に先に出会うのが本当ですよね。ので、きっとKANONさんもそのうち、どこかで出会うでしょう、衝撃的な外国の彫刻に。というか、出会うといいですねっ。好きなものは多いほうが人生楽しいですからねっ。
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written by* KS@管理人 |
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