円成寺 Enjyou-ji |
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所在地 : 奈良(奈良市忍辱山町1273) 最寄駅 : バス停忍辱山からすぐ。 料 金 : 300円(2000年現在) |
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わたしはJR奈良駅からバスに乗って破石(わりいし)で降り、そこから行きはハイキ ング、帰りはバスを使う……という方法で行きました。しかし奈良方面から歩くと登り が多くなります。逆のほうがよかったかも。 また、帰りのバスも長い間待つはめになりました。何しろバスが一時間半に一本ぐら いしかない。やっぱり事前に円成寺行きのバスの時刻を調べて、それにあわせて朝 出発し、円成寺側からハイキングをして、最後にバスの多い奈良に着くほうが時間の ロスが少ないかも。ただし、翌日の筋肉痛は下りのほうがきついはず。どんなもんで しょうね?? ちなみにバスは奈良駅とJR笠置駅の間をつないでいるので、笠置から来ることもで きると思います。 で、肝心のハイキングですが、これはよかった。滝坂道は江戸時代にできた石畳の 道で、ところどころに石仏(↓)があり、時代を感じさせてくれます(奈良から行くと全 部登りだけれども)。 しかも左手には春日原生林。これぞ自然って感じの木がたくさんあります。ゴルフ場 なんか見て「自然だ」なんてとぼけたこと言っている場合ではありません。(なんのこ っちゃ??) 滝坂道の終わりにある首切り地蔵を過ぎ、国道を渡るとその先にあるのが地獄谷石 窟仏。石窟仏の前にはなぜかわりとちゃんとしたテーブルとイスがあって、くつろいで 休憩できます。ここでパンをかじったのもいい思い出です。 しかし、その先の石切峠はつらかった(この峠はたぶん逆からきても登りはあると思 う。上ったり下ったりだったから)。 石切峠を過ぎると峠の茶屋に出る。これがまるで時代劇の世界。ほんとに茶店。こ の店のご主人は円成寺からの帰りのバスの時刻なんか相談にのってくれたりして、 とっても親切。ずっと閉店しないで続けてほしいもんです。 しかし、茶店を越えてもまだまだ道のりは遠い。ようやく中間地点を少し過ぎたぐら い。この先もまだまだ緑に囲まれた道で(なぜかわたしが行ったときには蝿が大量 発生していて困った)、茶畑なんかもあり、のどか。 で、ついに円成寺につく(やっぱ逆コースよりこのほうが盛り上がるかなっ?)。 とりあえずまずバス停に行き、帰りのバスの時刻を確認してから(茶店のご主人の 情報は正確でした)寺に入る。 破石町から歩くこと三時間。池の向こうの桜門(↓)を見たときの感激はひとしおでし た。 庭もきれいだし、本堂の内陣の柱の絵もなかなか鮮やか。できた当時はさぞや豪華 だったんだろうな、と思わせる華麗なる内陣でした。 ちなみに帰りのバスですけど、バス停が近づくと道に向かってメロディを鳴らして接近 を報せる、というものすごいローカルなバスで、度肝を抜かれました。奈良まで一時 間以上かかったので、そのつもりで時間に余裕を見てください。とりあえず、冬場の 暗くなるのが早い時期に行くのは避けたほうがいいかもしれません。 |
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大日如来坐像 | ||||
製作年 : 安元2年(1176年)。 桧材、寄木造、玉眼、漆箔仕上げ 藤原時代と鎌倉時代の過渡期の作品。 |
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運慶二十五歳のころの作品。処女作、と言われている。台座裏にもちゃんと「運慶」 の名前があり、完全に真作。旧多宝搭の本尊で、現在は再建された多宝塔に安置 されている。 残念ながらガラス越しにしか見られないので、見えるのは真正面のみ。 それでも滝坂道から延々と歩いてきて、ようやくたどり着いたこの大日如来、とにかく ありがたいお姿。きれいなお顔だなあ……とひたすら感激する。(かなりの美形です) 半ば残っている金箔から察するに、もとは全身金色だったはず。 CG再現して見せてほしいなあ、と思うのはわたしだけではないだろう……。 |
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